糖尿病専門医 Dr.いわたつ より
SNSで発信をしていると、「子どもが1型と診断されました。これからどうしたら」というメッセージが届きます。
お子さんの親御さんだけでなく、大人になってから1型と診断された方の戸惑いも、同じです。でも、私はその方やその子の主治医ではありません。治療を決められるのは、その方を毎回診ている主治医だけです。医師として、会ったことのない方の個別の相談には、どうしても答えられない。それが、ずっと歯がゆかった。
外来の時間は限られています。「こんなこと聞いていいのかな」と飲み込んだ疑問が、不安のまま家に持ち帰られていることも知っています。
だから、できることを考えました。日々の疑問に、医療者が気軽に答えられる場所をつくること。そして、主治医にうまく聞けるように一緒に整理すること。その役目を、1型の子どもたちのキャンプに毎年参加している看護師が担います。
相談の中身に、私は入りません。ご本人・ご家族と主治医との関係を、何より大切にしたいからです。そのぶん、看護師が毎日の疑問のそばに立ちます。
担当の看護師 より
毎年のキャンプで出会う1型の子どもたちは、本当にたくましく走り回っています。そこにたどり着くまでに、ご家族がどれだけ不安な夜を越えてきたのか。それを思うと、ちょっとした疑問や不安を、気軽に話せる場所をつくりたいと思いました。
治療を決めるのは主治医です。でも、「低血糖ってどういうこと?」「合併症ってなに?」という疑問に、看護師としてわかりやすくお答えすることはできます。「何がわからないのか、わからない」という気持ちも、一緒に言葉にしましょう。大人になってから診断された方の「仕事は? 運転は? これから先は?」という戸惑いも、成人の糖尿病外来の看護師として、一般的な知識でお答えします。